2016年4月22日金曜日

寝具製作技能士1級に合格いたしました。

保育所用のお昼寝ふとんが忙しかった先月、

寝具製作技能士1級の合格発表があり、

           

見事、合格させていただきました。


1級技能士の試験は「中夜着(かいまき)」の製作であります。


時間は6時間、(ふつう職人さんは2日かけて作業します)


これがどれほど大変なのかを、分かっていただきたく、

本日ブログを更新します。


まず試験問題がコレ。



これだけで、作らなければならず、裁断寸法は全て頭に入れていかねばなりません。

今回はお客様からご注文の生地の写真ですが、

試験で渡されるものも、同じように
こんな感じの

着物生地のようなものを、ポンと渡されます。


それを裁断するところから始まります。

生地を断ちます

まずは身ごろと袖
オクミとえりも
こんな感じ裁断しますが、見て良いのはさっきの紙1枚

 この後の作業のことを考えるとここまでは30分で終わりにしなければなりません。

もちろん、ぎりぎりの生地しか支給されませんので裁断を間違えたら、そこで落第です。


次に、縫製に入ります。敷ふとん、掛ふとんと違い、複雑な形をしております。


奥袖と表袖、身ごろを合わせオクミを合わせた所

  そして、この後最大の難関、エリをつけていきます。

  衿から肩にかけてはカーブしていのでミシンを慎重に動かします。


  そしてそこから、剣先と呼ばれる、オクミ、
身ごろ、エリが重なる三角の部分
三角に縫製している部分が剣先
黒いエリの下は表布のエリ、それにオクミ、身ごろが重なる

  これが大変、端を真っ直ぐ縫うのなら、目印がありますが、ここにはない。

  30センチ先のゴールを目指してゆっくり、下を確認して、縫ってはいけない生地を

  縫ってはいないか、確認しながら縫っていきます。

  そのあとはエリ下。フキと言って裏地を表に出しますが、ここが複雑怪奇。説明できない!

  それが出来上がったら背縫いをシツケします(手縫いで生地を倒して縫う)


そして縫いあがったのがこんな感じ。
  



大変さが伝わったでしょうか?

次回は綿入れ作業の愚痴を聞いて頂きます。







0 件のコメント:

コメントを投稿