2014年4月22日火曜日

5月1日よりスタンプラリースタートです。当店の逸品は「シビラ 円座」

5月1日より「第8回 つるがしま逸品 スタンプラリー」が始まります。


当店の逸品は、円形の座布団にオシャレな柄のカバーを被せた「シビラ 円座」


円形の座布団って、どうやって作るか想像できますか?



クッションや、機械入れのおふとんは、縫製した生地にワタを入れてからその物の形にします。

だから、使っているうちに形が変わったり、中の綿が粉々になってペッチャンコになったりしてしまいます。




ふとん職人が作るおふとんや座布団はその物の形を作ってから生地の中に入れます。

また、どこに体重がかかるかを計算して、どこを厚く、どこを薄くを考えて形を作ります。


四角く形を作るのも難しいですが、丸くするのはもっと難しい


どんなふうにしているかを、ちょっとご紹介します。






まず、生地に合わせてワタを丸くします。(小さい丸)









次に、生地より、ひとまわり大きくし丸くしたワタを作ります。
(大きい丸)







座布団の形に丸くワタを並べます。(お花を作っていく感じ)









四方八方に切れ込みを入れワタを丸くしていきます。
(今度は肉まんとか、饅頭を作っていく感じ)









最初に作った小さい丸を被せます。


生地の中に入れます。








ワタを入れた入れ口を縫います。
(これは実は一番大変)








最後に、形を成型して真ん中を閉じます。


このように、手作りのお座布団はたくさんの手間をかけて作ります。
(細かくしたワタを詰め込んだわけじゃないんです)


ちゃんと形を作ってから、生地に入れるので、形が崩れないで、座り心地がいいんです!



せっかく手間をいっぱいかけたので、とってもおしゃれなカバーに入れて・・・





シビラ 円形カバー45φ ¥2800-(税抜)
                   円形座布団 生成り    ¥2500-(税抜)
                   今回はセットのみになります。¥5724-(税込)

   販売は5月1日から 予約は受け付けます。

いかがでしょうか?


尚、この商品は売切れた時点で終了させていただく場合があります。また、追加注文出来てもしばらくお待ちいただくことになります。カバーがメーカー受注生産のため、ご了承ください。

2014年4月15日火曜日

羽毛リフォーム工場見学

前回のブログに続き、静岡の2日目です。


2日目は浜松に移動し、羽毛リフォームの工場見学です。

最近、羽毛布団が高くなっていますので、

リフォームの重要性が上がってきています。

今回、訪問した浜松のごくらく屋さんはリフォームの中でも最高の仕上がりになる「完全水洗い」のリフォームができる数少ない工場のひとつです。

今回は、その工程を順番で見せていただきました。




羽毛布団を軽量してから解体します。

生地を解くと羽毛が奥に吸い込まれていきます。






 

新品のときは開いていた羽毛も

10年使ったあとは玉のようになったり、

毛先がちぎれたりしてしまいます。






ちょっとわかりずらいですが、解体した羽毛はパイプを通って右の写真の中に運ばれます。

中はドラム式のふるいになっております。

ここで、チリやホコリを落とします。(除塵作業)



そしてここが完全水洗い

通常のリフォームは他のお客様の羽毛と混じらないように

また、洗濯機に羽毛が排水のときに流れないように

解体前に洗ったり、袋に詰めなおして洗いますが、

羽毛本来の特性をよみがえらせるため、特別な洗濯機で羽毛をそのままで洗います。





除塵後、羽毛はパイプを通って洗濯機に入り、温水で約30分かけて洗います。








洗い終わった羽毛はこんな感じ。袋に詰めたままではここまでしっかりと洗えません。









洗濯機の中を覗いてみると、通常のものより穴が細かく、羽毛が流れ出ないようになっています。






その後、乾燥機で約150度で一気に乾燥させふっくらとよみがえらせます。





再び、除塵をし、出てきた羽毛、

ここで、乾燥後の重さを量り、足し羽毛をして、撹拌します。






ふっくらと仕上がった羽毛を詰めて出来上がりです。






羽毛の洗濯、乾燥を袋に詰めて洗えば、1度にいくつも作業ができて効率的で
設備もパイプを伝って通すこともないので安上がりです。

しかし、羽毛本来の良さを蘇らせてくれるのはこの完全水洗い。



大変勉強になりました。ごくらく屋さん、ありがとうございました。

2014年4月13日日曜日

静岡にふとんの勉強に行ってまいりました。

去る、4月の8日、9日と静岡に行ってきました。

毎年この時期に、静岡のふとん屋さんと、情報交換と交流会と称し飲んで騒いでいますが、

今回は少し勉強会っぽく、まじめな感じな交流会でした。

その、報告をいたします。











1日目は、静岡のふとん屋さんにの組合にお邪魔しました。


ここではまず、静岡のふとん屋さんの新しい試みについて説明をうけました。

その中の一つをご紹介。


遠州木綿紬(えんしゅうもめんつむぎ)で作った小座布団を見せてもらいました。

遠州木綿紬、ぬくもり工房

綿紬はもともと、普段着の着物の生地。

先染の糸を、機織り機で1枚1枚織ってできます。

その生地で作った小座布団が右の写真です。

とても鮮やかな若草色で、伝統の中に新しさがあるとても素敵な生地でした。

また、両脇にひもを通す耳をつけて、椅子に固定できるようにしたり、使用しないときはフックにかけて場所とらないようにしたりと、使う人に優しく、デザインにもこだわった座布団でした。

また、綿入れの勉強会もありました。

まず、最近需要が増えてきた、木綿の薄掛けふとんです。

掛ふとんでも敷ふとんでも薄く作るのは大変技術が要ります。

薄くすると、厚さが均等かどうかが分かりやすく、使っているうちに周りのわたがなくなりやすいのでそこをどう処理するかなど、職人さんの実力が分かりやすいごまかしのきかない仕事です。


つづいては、円形の座布団です。

職人が作る手作りの綿ふとんは(座布団も)

生地の中に入れる前に、そのもの形にします。

クッションなどは細かくしたワタを吹き込んであとで成型します。

ですから、手作りの座布団はつぶれても形が変わらず座り心地がいいのです。
でも、ふとんは四角いものです。

これを丸く作るって、とても大変で技術が要ります。

右の写真のように肉まんのようにきれいに形を作ってから生地の中に入れないと、とても座りづらいものになります。

今回は、宮地さん、土屋さんありがとうございました。


夜は飲みまくりました。翌日は、浜松に移動しました。

ご報告はまた後日・・・・